新型コロナウイルスの感染防止のための休校が終わり、登校が再開された学校の生徒からは、校内の感染防止対策に不安を覚える声も聞かれます。東京都の高校3年生からのお便りを紹介します。
テレビで見るような感染対策はとられず
私は学校でのコロナ対策に不安があります。
テレビでは、先生と生徒の間に透明の幕があったり、プリントは生徒間で回さない、朝来たら手洗いうがいを必ずする、などの対策が取られている小中学校の様子が流されています。しかし、私の高校では透明な幕などなく、先生は生徒とマスクはつけているものの近づいて会話し、プリントも生徒間で回します。
登校して手洗いする姿は見ない
おそらく半分以上の生徒が乗車率100〜150%の電車に乗ってきていますが、誰かが朝来て手洗いをしている姿はほとんど見たことがありません。多くの人達はネットニュースやテレビなどで学校ではきちんと対策が取られた上で授業が行われていると思っているかもしれませんが、実際は全員マスクをつけ、授業日数、人数が少なく、時間が短いだけで、普段の様子と大して変わらないです。
消毒されていない教室での授業は不安
消毒も満足にされていないであろう教室に移動して選択科目の授業を受けるのは不安ですが、受験生であるかぎり授業を休むわけにも行きませんし、学校にいる以上は友達との関係も考えて、相手とかなり密接になってしゃべらざるを得ません。先生や生徒の間に「もう気にしなくても大丈夫なんじゃないか」という雰囲気があるような気もします。
先生方が授業にたくさんの工夫をして下さっているのはよく分かりますが、感染者がまた増加しつつある今、登校日はいつも悶々(もんもん)としています。(東京都・高校3年女子)
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