私はロシアで暮らすウズベキスタン人高校生です。新型コロナウイルスで休校になる前は毎日学校に通い、友達と遊び、習い事などにも通っていました。ロシアの高校生が普段どのような暮らしをしていたのか、モスクワの高校に通う友人のYulia Mamaevaさんにインタビューし、まとめました。(取材・翻訳 高校生記者・アジザ=2年)
クラスメートは17人 わかるまで教えてくれる
―学校がある日の一日のタイムスケジュールを教えてください。
私は普段朝7時に起きます。9時から午後3時までは高校で授業を受けて、いったん家に帰ってからダンスに行きます。ダンスは週に4回で、午後6時から8時までです。
帰宅は9時ごろで、夕食後、1時間くらい宿題をします。ダンスがない日は妹と散歩をします。
―授業の時間割を教えてください。
週に2回、8時間授業の日があります。他の日は7時間授業です。私は第二外国語を選択しているので、0時間目の授業があります。
国語と歴史は週に3回、物理、化学、生物、地理、第二外国語、体育は2回、社会とコンピューターの授業は1回、文学は4回です。英語は5回で毎日あります。数学と図形は合わせて8回、つまり1日に数回ある日があります。
美術や音楽は、高校生なのでありません。
―授業の特徴(人数、雰囲気、内容)を教えてください。
私のクラスの人数は17人です。授業では問題を解いたり、ディスカッションなどをしたりしています。先生は明るくて優しく、わかるまでちゃんと教えてくれるので、授業が好きです。
―IT機器を使った授業はありますか?
コンピューターの授業でC言語やHTMLなどを習っています。成績や宿題などはネットで見ています。
―宿題の量と内容を教えてください。
宿題は多くありません。教科書の読解や教科書にある問題を解くなどです。
高校生が小中学校の先生になる「先生の日」がある
―特徴的な学校行事を教えてください。
秋に「先生の日」と呼ばれる日があります。高校生が先生の代わりに、私たちの学校の小学生や中学生に勉強を教えます。
学校の創立記念日にはグループに分かれて小さな劇を披露します。1つのグループに各学年の生徒が2人ずついて、グループのメンバーや劇のテーマは前日まで明かされないので、毎回ドキドキします。他の学年やクラスの人と一緒に台本を考えたり、練習したりするので、新しい友達もできて楽しいです。
他にも、理系と文系に分かれての研究発表会、修学旅行、クラスメートと劇やバレエを見に行ったり、スケートにも毎年行きます。
国際婦人デーやクリスマスにはコンサートが開かれます。そういう日やクラスメートの誕生日にはお茶会をします。
―放課後はどう過ごしていますか?
ダンスの習い事に行ったり、ダンスがない日は友達や妹と散歩に行ったりします。
―友達とはどのようなことをして遊んでいますか?
クレムリンの近くや大きな公園を散歩します。展覧会や美術館などにもよく行きます。ショッピングモールに行ったり、夏にはピクニックやサイクリングをしたりします。
―日本でいう部活のようなものはありますか?
はい。ですがあまり多くはありません。
高校生と中学生にはジャズバンドと新聞部、小学生にはダンスとサッカー、チェスがあります。
部活ではないのですが、毎週土曜日に数学の先生が2時間の勉強会を開いてくれます。
その後は、クラスメートと劇の練習をします。
嫌いな先生はいない
―進路はどう決めますか? 入試対策はどう行っていますか?
進学先は大学のオープンキャンパスに行って決めます。
ロシアでも、日本でいうセンター試験のような全国統一の試験があり、各科目の総合点によって入学できる大学が決まります。試験の対策は授業中や放課後、先生たちがしてくれます。
―アルバイトをしていますか? 友達でアルバイトをしている人はいますか?
アルバイトをしている友達はいません。ロシアでは、高校生には仕事が少ないので、アルバイトをするのは珍しいんです。
ですが、私はアルバイトをしています。SNSでブロガーをしています。
―どんな先生が好きですか? 逆にどんな先生が嫌いですか?
地理と歴史の先生が好きです。地理の先生の授業はわかりやすく、難しいこともわかるまで細かく教えてくれます。歴史の先生は、面白く歴史を教えてくれるので好きです。
嫌いな先生はいません。
―家族とはどんな関係ですか? どんな話をしますか?
家族との仲はいいと思います。学校で起こったことなどを話します。