新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、多くの県で休校が続いていますが、感染者が確認されていない岩手県では5月7日から学校が再開されました。久しぶりに登校した読者の高校生から寄せられたお便りを紹介します。
岩手県の状況について聞いてほしいです。学校が再開しましたが不安です。岩手はコロナの感染者が確認されていませんが、本当に感染者がいないかは分かりません。ゴールデンウィーク中に県外から旅行に来た人がいました。
学校からは、朝のホームルームや校内放送で休み時間には換気をするように呼びかけられました。岩手はまだ肌寒くて少し大変ですが、換気はしっかりしています。とはいえ授業中は締め切った教室に40人以上が集まっているので、安全ではないなと思います。消毒液も4月はあったのですが、底をついたのか無くなっていました。先生方の中には話しづらさでマスクを外してしまう人もいて、それが少し気になります。
友達の何人かの保護者は「学校を休ませたい」と言っていますが、学校を休んでも授業は進んでしまうので休めないです。また、私が通学に使うバスの乗客には、マスクをしないで咳やくしゃみをする人もいて不安になりました。
授業中に他の生徒とコミュニケーションをとったり発言したりすることはありません。先生が一方的に話すのみです。高校生のほとんどがスマホを持っていますし、大手携帯会社も若者の通信制限を無償で解除しているので、ネットで授業をするのは容易だと思います。
社会が営業自粛、テレワークと言われる中、「3密」を避けられない学校こそ自宅学習にするべきではないでしょうか。
(岩手県・高校3年女子)