新型コロナウイルスの感染が全国に広がっています。事態が深刻になるにつれて、メディアの報道やSNSなどではさまざまな意見が交わされています。高校生たちはどのように感じているのでしょうか。意見を聞いてみました。

怒りをぶつけた批判的な意見ばかりで苦しい

高校生からは、批判的な意見のなかに誹謗中傷が目立つことが心苦しいという意見が寄せられました。深刻な状況で、つい熱くなってしまうことは確かにあります。ただ、もし自分が発言・発信をするときは、誰かを傷つける強い言葉を使っていないか、今一度見直すことが大切ですね。

怒りをぶつけた批判的な意見ばかりで心苦しい

怒りをぶつける声よりも寄り添ってくれる動画がいい

私は報道を見ていると心が苦しくなります。原因は、コメンテーターによる政治家や私たち国民の行動に対する批判の数々です。怒り口調で続く言葉に、もっと冷静になって言葉にしてほしいと思ってしまいます。暗いニュースの中で、誰かに怒りをぶつけるような声を聞いていると気持ちまで悲しくなるのです。

だから私は、芸能人の方々が発信している、寄り添ってくれるような動画が大好きです。こんな世の中だからこそ、温かい気持ちになりたいのです。コメンテーターさんのことを否定しているわけではありませんが、私は熱くなって批判する番組より、冷静さを保ち優しく警告してくれる番組を見たいです。(ひまわり=3年)

批判的な意見ばかり……未来ある意見をしてほしい

Twitterを見ていると、たくさんの政治に対する意見を目にします。そのほとんどが批判的なものです。私自身も、国や県の対応についてよく思わない点があるので、政治を批判する人たちみんなを悪く思うわけではないです。それより気になるのは、政治批判がただの「誹謗中傷」になっていること。人として絶対に使ってはいけないような言葉も使われています。

Twitterでの発言ならなんでもできてしまいますが、政治家の方を目の前にして、同じような言葉で意見できるのかと思ってしまいます。相手も同じ人間で、共にコロナウイルスと闘う仲間です。今一度自分の発言を見直し、未来ある意見をしてほしいです。(かーびぃ=3年)

正しい情報を見極めよう

正しい情報を見極めよう

新型コロナ感染予防に対しての政府の動きについて「判断が遅い」とか「対策がなされていない」と批判する人もいます。私はこの考え方がはっきりと間違っているとは思いませんが、知らずにすべて「間違っている」と思うのは違うと思います。私たちがすることは、批判するのではなく「正しい情報」を得て、見極めることだと思います。(さよ=2年)

誹謗中傷に驚き……SNSの使い方を考えてみて

私の県では4月7日の夜、急きょ休校が決定しました。その日、Twitterを見ていたところ、なかなか判断を下さない県知事への誹謗中傷が見られました。それらを書いた人の中には高校生もいました。読者のみなさんも、この休校期間を利用してSNSの使い方について考えてみてはいかがでしょうか。(JiWoo=2年)