3月上旬に短期留学に出て、新型コロナウイルスの影響で今も帰国できないという高校生がいます。現地では差別を受けており、日本人が海外滞在者に対して向けるまなざしも気になるといいます。同世代がどう考えているのか知りたいと考え、記事を寄せてくれました。

私は3月上旬から南太平洋の国に留学している高校2年生です。3月下旬に帰国予定でしたが、留学先の地域で隔離されており外出できないため、空港に行けずに帰国できないでいます。

滞在している地域では差別を受けました。「中国人!コロナ!」と、街中で知らない人にいきなり叫ばれました。日常的に通行人に「コロナ!」と叫ばれたり、物を投げつけられたりします。日本人であることを理由にバスやタクシーで乗車拒否にもあいました。正直、外に出るのが怖いです。ヨーロッパから来た人は差別されていないようです。「コロナ差別」はアジア人差別と直結していると感じます。

先日、「帰国希望者4000人」という記事をネットニュースで見ました。私の他にも、困っている方がたくさんいると知りましたが、それよりショックだったのが、そのニュースのコメント欄です。「自己責任」「帰ってくるな、バイ菌」「帰国者全員火葬」等、心無い意見です。

実際、優しさだけでは日本の新型コロナウイルス感染を減らせないでしょうし、帰国しないことが最善の策でしょう。実際、この時期に留学に行った私の自己責任でしょう。

海外でひどい差別を受け、かなりダメージを受けているのに、日本に味方がいないと思うと、同じ日本人としてとても悲しいです。

同年代の高校生は帰国者や海外滞在者に対してどのような意見を持っているのかを知りたいです。

(高校2年女子)

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