新型コロナウイルスの感染予防のための休校期間、ふだんはあまりしていない家事を始めた高校生もいる。「家族に感謝されてうれしい」「生活のリズムも整う」。読者から寄せられた、こんな声を紹介する。

新型コロナで家族ギスギス…今では笑顔が増えた

友達にも会えないし、部活にも行けない。ワガママなのはわかっているけど、正直しんどい。テレビを見てもコロナばっかりだし、Twitterを開いても政府に対する批判や文句ばっかりで嫌になる。みんなで助け合っていこうみたいなのが世界中どうしてみても少ないし、悲しくなる。

家の中も親も私もストレスで何だかギスギスしているし、もう嫌。

そう思っていました。

その後、家族の中で「お互いがお互いに気をつかおう」となり、笑顔が増えました。

まず、家族で決めたことは「朝、夕ご飯はみんなで食べる」ことです。いつもは学校や仕事場に行く時間は家族でバラバラだったので。

自分個人としては、なるべく家族と話そうとしました。

それまでは、よく自分の部屋に閉じこもってゲームをしてしまっていたのですが、今は「なるべくリビングに居てやろう」とソファーに居座ってます。リビングに居れば無理にでも家族と会話が増えます。

その関係で、姉にランニングに誘われたり、逆に父をバレーボールのパスに誘ったり運動する機会がなぜか増えました。楽しいし、ストレス発散になるのでスポーツはいいですね!

母に感謝されたのは家事を手伝ったことです。

うちは両親共働きなので父と母(たまに姉)で分担しているのですが、仕事に家事に追われていました。いつもは私が部活から帰ってくると夕ご飯ができていてとっても楽をさせていただいてるので(笑)。私は、料理は出来ないので、洗濯や皿洗い、お風呂掃除ぐらいですが…。テレビやスマホをぼーっと見るよりは感謝されるので、頑張ってやっています。

たったそれぐらいですが、我が家は会話も増えたし、お互いにイライラすることも減りました。

(埼玉県・高校2年女子)

家族のために働けるのがうれしい

私は休校2週間目に入ってからストレスが溜まってきたように感じています。勉強のやる気もガクッと減ってしまい、やらなきゃと思うものの、つい怠けてしまいます。今までは周りの友人たちよりスマホを使う時間は少なかったけれど、休校になってからは気がつけばスマホを手にしています。クラスマッチも卒業生の先輩とのお別れ会も部活の楽しみにしていた講習会も、様々なイベントが中止になってしまいとても残念です。

ただ、休校になってから頑張っていることが1つあります。

それは皿洗い、洗濯物、掃除機などの家事です。普段ほとんど家にいないので、この機会に家族のために働くことができてうれしいです。残りの期間、勉強においても他のことにおいても、今だからできる何かを探していきたいです。

(鹿児島県・高校1年女子)

家事が楽しい、気持ちもリフレッシュ

休校期間は主に家で過ごしています。課題や勉強にほとんどの時間を費やしていますが、両親が働いているので家の手伝いもしています。することが多くてたいへんですが、家事の大変さを感じることができ、また有意義な時間を過ごしています。

友だちと会えず、部活ができず寂しいですが、過ごし方の工夫次第で楽しくなると思います。

家事の内容は掃除、洗濯(干す・入れる・たたむ)、食器洗い、ゴミ出し、1週間に1回くらいのペースで夕食づくりをしています。達成感もありますが、一番好きなことは晴れた昼間に温かい洗濯物を取り込むことと、風通しがよく、暖かい環境の中で掃除することです。

朝早くからやるので休校期間中に崩れやすい生活リズムが整い、勉強の休憩時間に家事をするとリフレッシュにもなります。家事をすることで親に感謝の気持ちをもつことができ、日常生活に楽しみをもつこともできると思います。

(兵庫県・高校2年女子)

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