新型コロナウイルスが世界的に流行し、日本ではほとんどの学校で休校になり、部活の大会が中止になるなど、高校生活にも大きな影響が広がりました。海外に留学している高校生はどんな生活を送っているのでしょうか? 高校生記者でニュージーランドに留学しているガクーー君(2年)にレポートしてもらいました。
身の回りで差別されることはない
3月のはじめはニュージーランドで感染者は4人しか見つかっていなかったというのもあり、アジア人に対する差別はあまり感じられませんでした。
私の学校は男子校で留学生も多く、中国人も結構な人数がいます。けれども皆、平然と普通の態度で接しています。でも一つ思うことは、私がまだ差別されている所を見ていないだけで、どこかしらで起こっているのかもしれません。
また、全く関係ないのに「コロナビール」という名称のせいで売り上げが減少しているそうです。
ニュージーランドの首相の会見に安心感
報道に関しては、日本のニュースも大きく取り上げられる事も多々あり、日本の小中高が休校になったことも、一部報じられています。
また、日本で休校要請をした安倍首相の会見が批判を浴びていましたが、ニュージーランドの首相の会見は見ていて非常に安心でした。ジャシンダ・アンダーンさんという39歳の女性です。
3月上旬に最初の感染者がニュージーランドでも出ましたが、こうしたシチュエーションに適切に対応できるということを明確に会見で話していて、日本の会見と比べると断然国民への不安の解消の違いがありました。自分の国の首相を他国から客観視して見ると、案外情けなかったりする部分も見えてくるのだなと私は思いました。
まだまだこれからも感染者は増え続けるかもしれません。そうなれば、差別的なことも今後増えていくのは間違いないと思います。でもこれは避けられないことであるからこそ、そういった状況に日頃から情報を収集するというのが、一番重要な事であると私は思います。(高校生記者・ガクーー=2年)