新型コロナウイルスが世界的に流行し、日本ではほとんどの学校で休校になり、部活の大会が中止になるなど、高校生活にも大きな影響が広がりました。世界の高校生は、どんな生活を送っているのでしょうか? 高校生記者のTangQidongさんに中国の高校生(1年)に中国の様子をインタビューしてもらいました。
国全体で頑張る姿があらゆるメディアで報道
――あなたの国では、新型コロナウイルスの流行について、どんな報道がされていますか?
あらゆるメディアから報道されています。特に国営テレビの放送では、習近平総書記(国家主席)が重視して指揮をとっていることや、共産党員の活躍ぶり、一線で頑張っている医者の姿などがよく報道されます。
地元のニュースでは地元の状況を報じたり、科学系のウェブページでは最新の情報をリリースしていたりと、正に総動員態勢です。
――学校の先生や親から、新型コロナに対して、何か話はありましたか?
学校や家族からは、何度もウイルスの危険性を言われています。手洗い・うがいの徹底や、外出をできるだけしないよう注意されています。ごく当たり前のことですね。
冬休みから休校、2カ月に5回しか外出せず
――普段の生活に、どんな影響がありますか?
冬休みからずっと休校で、家からほとんど出ていません。家を出たのはこの2カ月で5回ぐらいでしょう。やはり家から出ないとストレスが溜まりますね。その分勉強できますから、嬉しい面もあります。
いま、中国ではビデオ会議アプリで授業をしています。先生とみんながコミュニケーションできるようになっています。小中高生から大学生まで、全部こうなっています。時間感覚はこのアプリの通知音で保っているようなものです。
冗談ですが、自分の部屋を歩き回ることを市内旅行、リビングルームに行くことを県外旅行、家から出ることを海外旅行と言っています。
ちなみに上海では市民を三色に分けていて、上海から出たことがない人は緑で、危険地域に行った人は黄色や赤になっています。どこに行ったかは警察が全部わかります。
――生活をする上で、気を付けていることはありますか?
ただ家にいます。出かけるときはマスクをかけます。目からも移るそうなので、防護メガネも欠かせません。それ以外は特にありません、家にいれば安全ですから。
マスクを送ってくれてありがたかった
――あなたの国では、日本の新型コロナ流行について、どんな反応がされていますか?
あまり詳しくはないですが、少し心配しています。マスクなどの物資を送ってもらったのはありがたかったです。自分の国で使う分も忘れずにしてほしいです。頑張ってください。
――日本の高校生は休校になってしまいました。どう思いますか?
とてもいい政策だと思います。人と触れ合わなければ自分もうつらないし、人にもうつりません。退屈かもしれませんが、家にいるべきですよね。(高校生記者・TangQidong=1年)