新型コロナウイルスが世界的に流行し、日本ではほとんどの学校で休校になり、部活の大会が中止になるなど、高校生活にも大きな影響が広がりました。世界の高校生は、どんな生活を送っているのでしょうか? 高校生記者の木花咲耶さんにイギリス人の高校生(Lucy Sprouleさん、1年)にインタビューしてもらいました。
「たくさんの国民が死ぬかも」と報道
――どのような報道がされていますか?
3月上旬時点で、イギリス国内で200人以上が新型コロナの確認がされていました。感染力が高く、国民の8割が感染すると報道されています。
最近は感染者が急激に増加しているため、NHS(国民保健サービス)が全患者に医療サービスを提供できなくなり、たくさんの国民が死んでしまうとも言われています。
――学校生活に変化は?
3月上旬の時点で、学校はいつ休校をしても良いようにオンライン授業の準備を始めることになりました。学校では自習用の問題集が配られました。
私は毎日ロンドンから発車する電車に乗って通学をしていました。いつか私も感染すると思っているので、家族といつでも隔離されてもいいように、大量のお米やパスタなどの食料品を購入するなど準備をしています。
家に小屋があるので、もし体調不良になったらそこで2週間生活をさせられるそうです。
スーパーに物がなくなっていく
――普段の生活に、どんな影響がありますか?
3月上旬の時点では、何もありませんでした。他校にイタリアから帰国した生徒が多数いるので、彼らが陽性と確認されたら私の高校も休校になると連絡がありました。結果、現在は休校になっています。
地域や人にもよりますが、多少のパニックはあります。スーパーマーケットでは米、豆、パスタ、ビスケットなどの日持ちする食品が売り切れた上に、トイレットペーパーや石鹸などの生活用品もなくなりかけています。先日地元のスーパーマーケットを寄ったところ、普段ズラッと商品が並んでいるはずの棚が空っぽで驚きました。
――生活をする上で気をつけていることはありますか?
はじめは特に何もしていなかったのですが、今はいつ感染しても良いように、食料や生活物資の準備、手洗いなどに気を付けています。
――日本の学生は休校になってしまいました。どう思いますか?
初めにこのニュースを聞いたとき、「世界が大変なことになってしまった」と感じました。イギリスでは、当時まだ日本のような処置はとられていませんでしたが、近いうちに同じ状態になるだろうと予測していました。(高校生記者・木花咲耶=2年、SNSなどを使って取材)