新型コロナウイルスの感染防止のために、全国の高校で突然休校になり、卒業式が縮小・中止されるなどの影響が広がりました。編集部には、吹奏楽部やブラスバンド部の高校生から、定期演奏会が中止になったり、縮小されたりしたことへの戸惑いを訴える声が届いています。その一部を紹介します。

後輩と一緒に演奏する最後の機会がなくなった、心が病みそう

ブラスバンド部の3年生です。

学校では休校の影響で部活禁止という取り決めがされました。その影響で、3月末に予定されていた定期演奏会が中止となってしまいました。

3年生は夏で仮引退をしましたが、3月に復帰して一緒に最後に演奏をする予定でした。半年間楽しみにしていたのに、もう後輩たちや同期ともう一度演奏することができなくなってしまいました。また、それに伴い送別会も無くなってしまったので部員のみんなに感謝の言葉を伝える場もなくなってしまいました。

夏から演奏会の演出をずっと考えてきた２年生の気持ちを思うと胸が痛いです。また、「3月に一緒に演奏できることを楽しみにしています」と言ってくれていた大好きな後輩たちともう一度演奏することもかなわないことが本当に悲しいです。

演奏会で今まで支えてくれた人たちに感謝を伝えたかった。誰も悪くないし、みんなが

悲しいから、相談する窓口もなくて、心が病みそうです。

（高校3年女子・まりさ）

お世話になった先輩にお礼も言えず

吹奏楽部なのですが、コロナウイルスの影響で定期演奏会がなくなりました。

卒業式にも参加する予定だったのですがそれもなくなり、お世話になった先輩にきちんとお礼を言うことができなくなってしまいました。また、同級生との時間もなくなってしまい、休校中に集まろうという話も出ています。しかし、新型コロナウイルスが怖いのと私は学校から家が離れているため、部活のメンバーや同級生との集まりに参加することができないので、とても寂しいです。

（東京都・高校１年女子）

演奏会の曲目が大幅カット、練習もできず

私は吹奏楽部なのですが、新型コロナ肺炎による休校のせいで、部活が1ヶ月もオフになりました。 そのせいで、4月末に行われる予定の定期演奏会の曲が練習できず、大幅に曲目をカットされてしまいました。

他の学校の吹奏楽部では定期演奏会自体が中止になってしまったところもあると聞きます。そんな人達の気持ちも聞きたいです。

新型コロナウイルスのせいで大変な思いをしている大人もたくさんいると思いますが、やりたいことや夢を叶えられずに本当に悔しい思いをしている高校生がいることも知っていただきたいです。

（大阪府・高校２年女子）

「最後の舞台」が中止、部活できないまま部長を降りるのか

吹奏楽部で部長をしています。ですが新型コロナの関係で休校となり、5年間お世話になった先輩方の卒業式への参加禁止、さらには接触禁止令まで出てしまいました。

部活では予定していた最後の舞台である定期演奏会は中止、部活もあと1、2回できるか危うい状態です。下手をしたら、もう部長人生が終了してしまいます。すごく残念です。コロナにより部員たちが練習に励めないこともとても残念です。

政府の対応に対しては怒りが抑えきれませんが、一刻も早く元の日本に戻ることを心から願っています。

（高校２年女子）

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