新型コロナウイルスの感染防止のために、全国の高校や中学校で突然休校になり、卒業式が縮小・中止されるなどの影響も広がっています。４月から高校に入学する中学３年生の読者が、生活への影響や、今感じていることなどについて寄せてくれました。

卒業式前の一番大事な一週間が突然消えた

3月2日から休校になりました。私は中3です。クラスでは、日めくりカレンダーを作り、卒業までの日数のカウントダウンをしていました。

あと一週間ちょっとというところで、突然の休校。それまで学校側もあまりコロナに対して実感を持っていないような雰囲気だったので、驚きました。

仲間たちと3年間を振り返る、一番大事な一週間が一瞬にしてなくなってしまいました。ただたくさんの方の努力により、卒業式は短縮して行うことができました。卒業式が当たり前にできることがどれだけありがたいかを身をもって感じました。

大人は自由に行動できるのに…

子どもが休校中に公園で遊んでいたら、近所の人が学校に連絡したというニュースを見ました。また、カラオケやゲーセンなどでは高校生以下は出入り禁止となっているようです。

私がLINEでやりとりしている友達は、ほとんど親や学校などから外出を禁止され、街中には出られないと言っています。政府が言うように行動を自粛しているのではないかと思います。

ですが、お年寄りも含め大人は自由に行動できます。子どもに比べ、さまざまな所からの監視が少ないのではないかと思います。

今回の新型コロナウイルスにおいて、若い世代は重症になりにくいと聞きました。そのため、私たちは感染を拡大しないために外出を控えないといけません。

しかし、大人が街中に不要な外出をしては意味がないのではと思ってしまいます。

私たちは監視されている

一週間を奪われた上、春休み中、友達にも会えず家にいないといけないのは正直きついです。本当なら学校で最後の思い出を作れていたはずだと思うと、悔しいです。それなのに、気晴らしに公園にも出てはいけないのでしょうか。

文部科学省は屋外での適度な運動は妨げないとしていますが……「公園で若者を見て通報」というニュースを見て、やはり私たちは監視されているのだと改めて感じました。

カラオケやゲーセンなど、感染しやすい場所への立ち入りを規制するのは当然だと思います。しかし、大人がついていれば利用できるというのを見た時は、どうかと思いました。なぜ学生だけ規制されるのでしょうか。

私が知っている情報は正しくないのかもしれないし、素人の考えなので的外れな事も言っているかと思います。それに、政治家の方もこんな大変なことになるとは思っていなかったのではないでしょうか。

ただ、今後、今回の十数日の休校は意味があったのか、「私たちの一週間」をなくした意味があったのか、大人に聞きたいです。（l.K.＝中３女子）

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