新型コロナウイルスの感染防止のために、全国の高校で突然休校になり、卒業式が縮小・中止されるなどの影響も広がっています。高校生活への影響や、今感じていることなどについて、現役高校生に報告してもらいました。

インスタは遊びの誘いだらけに

私たちの学校では、新型コロナウイルスの感染予防について特に対策をするわけではなく、たまに、「気をつけなさいね」程度の注意喚起しかされませんでした。

それなのに、ある日突然校内放送で、授業、1年生の合唱コンクール、2年生の修学旅行がなくなることを知らされ、驚きのあまり泣き出す子もいました。担任の先生は「他の学校は修学旅行が中止になっているところもあるけど、うちの学校は中止しないだろう」とギリギリまで話していました。1年生の時からコツコツと準備を進めており、特に修学旅行委員の子たちは学校に残ったりしながら最終準備を進めていたところなので、痛々しいほど泣いていました。

そして、いざ大きな行事がなくなると、他の子たちは、今まで以上に遊びに行くようになりました。臨時休園前日のディズニーランド・シーには多くの子が行っていました。SNSで飛び交う写真や動画を見る限り、ほとんどの子がマスクをしていなかったです。渋谷などをぶらぶらしていたり、カラオケにいったり、食べ歩きをしたりする姿もありました。

今もインスタグラムは友達の、「コロナウイルスのせいで修学旅行が中止になったから誰か遊びに行きませんか」という投稿でいっぱいです。

私の家庭は両親が厳しくて、臨時休校になってから、食品等の買い物以外、外出を全くしていません。しかし、周りの子たちがあちこちに遊びに行っているのを見ると、その子も感染しかねないし、感染した子と次の学校で会った場合、外出を避けていた人たちへの二次感染も懸念されます。

臨時休校自体が、もう意味を成していないように思えます。

(東京都・高校2年女子)

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