新型コロナウイルス感染防止のために一斉休校となっている現在、「勉強はどうしたらいいの?」「受験に影響が出たらどうしよう…」と困っている高校生や保護者は多いのでは? そんななか「映像授業」サービスを実施する各社が、期間限定で無料提供することを続々と発表している。(2020/3/10情報を追加しました)

いち早く「無料提供」を発表したのは…

安倍総理大臣が最初に休校要請をしたのが、2月27日(木)。翌28日以降、映像授業などのサービスを提供する企業が続々と期間限定の無料提供を発表。注目のサービスをピックアップした。

N予備校

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校を運営する株式会社ドワンゴが提供しているオンライン学習アプリ「N予備校」(通常は月額1,000円)。3月1日からすべての教材とオンライン授業を無料開放している。

同アプリは、講師自らが執筆した、スマホに最適化された50冊分のオリジナル教材を搭載。さらに、コメント機能を使って挙手や質問ができるなど、双方向の参加型授業が受けられるライブ配信の生授業が特徴だ。大学受験コース(英語・数学・国語・理科・社会)のほか、プログラミングコースやWebデザインコースも無料の対象となる。

 

Z会Asteria

株式会社Z会は、さまざまなジャンルで活躍する人の講義を受けることができるZ会Asteriaの「探究学習」(通常は月額5,950円)の一部を4月30日まで無料公開。「宇宙開発」に参入している民間企業の担当者や、ミドリムシを用いた課題解決に挑む企業の副社長などの映像をみることができる。

またZ会では、3月2日より一部教材の無料提供も開始。Z会受講有無に関係なく誰でも登録不要でダウンロードして利用できる。高校生は、新高1~2年生向けと大学受験生向けの2種を用意。新高2向けの英語・数学には映像も用意されている。

 

 アオイゼミ

同じく28日に発表されたのが80万人の中学生・高校生が利用するオンライン学習塾「アオイゼミ」の授業動画無料開放。通常は有料会員のみが見放題となる授業動画を、会員登録したすべての中・高校生が見られるようにした(通常プレミアム会員は月額3,600円※1か月コース)。4000本以上の授業動画アーカイブがアオイゼミの特徴だ。

 

3月2日以降も続々と…

 学研プライムゼミ特別講座

さまざまな学習サービスを実施する学研グループも、特設サイトを立ち上げ、小学校・中学校・高校・特殊支援学校の臨時休校中に家庭で学習できる教材の無料提供を開始。

高校生向けサービスは「学研プライムゼミ」の特別講座で、難関大対策映像講座を3月5日に公開した。3月31日まで無料提供する予定だ。

内容は「難関私大英語(読解に必要な基本英文法)」など、6講座30コマをセレクトし、無料配信。映像だけでなくテキストPDFをダウンロードすることもできるのが特徴だ。

 

「スマホを使った映像授業に興味はあったけれど、使ったことがない」という人は、無料提供されている今が試してみるチャンス。自分にぴったりの「自宅学習ツール」を探してみるとよいだろう。