体育の授業以外、あまり体を動かしてないなあ…。でも運動は苦手だし……。そんな高校生におすすめなのがヨガだ。道具もいらず、自宅で簡単にできるヨガのポーズを、ヨガインストラクターの福島麻衣さんに教えてもらった。
今回は「夜リラックスして眠れるポーズ」を紹介します。
昼間、学校の勉強や部活で心身をフル回転させると、自律神経の高ぶりから夜、なかなか寝つけなくなることがあります。しっかり寝たつもりが、「目覚めが悪い」「疲れがとれない」と感じることもあるでしょう。
就寝前に行うヨガは、自律神経を整えて本来のリズムに戻すので、眠りの質を高める効果が期待できます。ストレスや心配事がある時も、その緊張状態を解きほぐし、安眠へと誘ってくれます。
人の考え事はほとんどの場合、「過去」か「未来」が対象です。
思い返してみてください。「ああ、こんな失敗をしてしまった…」は、過去のこと。「明日のテスト、苦手な教科だから不安だ…」は未来のことですよね。
「いま」に集中することで、人の気持ちは癒されていきます。ヨガの最中は「いま、ここ」の状態を感じることを意識しましょう。
リラックスした気持ちで眠ると、スッキリした朝を迎えられます。(構成・小野哲史)
壁に脚を上げるポーズ
逆立ちのような状態になることで、血の巡りを良くし、脚の緊張をほぐしたり、むくみを解消する効果があります。
手順1

足の裏を壁に向けて寝た状態から、お尻を壁に近づけてつける。
手順2

両脚を伸ばして壁に沿わせ、垂直に立てる。腕は体の横に広げてリラックスさせる。
壁を使えない人は

両手で持ったタオルの間に両足を引っかけ、脚を垂直に伸ばす。
福島麻衣さん(ヨガインストラクター)

ふくしま・まい オンフルールヨガカレッジ銀座本校でヨガを教えている。全日本ヨガ協会所属。