髙橋李佳さん(千葉・幕張総合高校2年)は、第31回千葉県高校総合文化祭の書道部門で優秀賞を受賞し、2020こうち総文 書道部門への推薦が決まった。受賞作「臨 趙之謙(りんちょうしけん)」をどのように作り上げたのかを聞いた。
――どうやって書いたの?
趙之謙の隷書、張衡霊憲四屏を書きました。この古典の持つ伸びやかで、深くずっしりとした線を表現しました。この伸びやかさを出すために、筆の中では特に柔らかい羊毛(山羊の毛)を使いました。
墨は墨汁をすった磨墨を使うなど、道具にもこだわりました。作品を1枚仕上げるのに2時間かかってしまいます。1日に何枚も書くことができないので、1枚1枚集中して書きました。
――どんな思いを込めたの?
私はこの作品が大好きです。何のために書くのかを考えて、この作品を見た人の心を突き動かせたら、感動してもらえたら、趙之謙の素晴らしさを分かってもらえたらと思いながら書きました。
字は伝えるためにあると思います。これからも、「伝えたい」という思いを大事にしていきたいです。