「やる気」は、勉強や部活で大きな成果に導くための源だ。やる気を引き出すための考え方や具体的な行動計画などを、教育に関するさまざまな専門知識を持つ石田勝紀さんに教えてもらった。(中田宗孝)

Q.目標を達成したいのですが、計画を立てるのが苦手です。コツを教えてください。

A.まずは短期間の目標達成をして、成功体験を積もう。

紙1枚から始めよう

 

手帳を使ってスケジュール管理するのが理想的ですが、その習慣がない人は紙1枚で良いんです。いきなり壮大な計画を立てようとせずに、まずは中間・期末テストまでの2週間のスケジュールを立てて、実践してみましょう。「数学は問題演習に時間がかかるからテスト前に集中してやると計画倒れになる」「英語は音読をする」など戦略を立てて、テストの点がアップして成果が出れば、それが成功体験となります。短期間のスケジュール管理に慣れたら、月間、年間といった長期のスケジュール計画を手帳に書き込んでみましょう。計画通りにいかずに失敗してもいいんです。自分で実験して、試行錯誤することをいとわないでください。

手帳を使う上で気を付けてほしいのが、自分好みにオリジナル化させること。シールやペンなどでデコレーションをするなど、自分が使いたいと思うようにカスタマイズしないと、使うのがつまらなくなってしまいます。

いしだ・かつのり 

 

教育者。教育デザインラボ代表理事。著書執筆・講演活動を通じて、学力向上のノウハウ、社会で活用できるスキルやマインドの習得法を伝える。『ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?』(学研プラス)など著書多数。