大学附属高校バスケットボール部は「しっかり守ってからのオフェンスが伝統」(伊藤均監督)。強さの秘密は、フットワークを鍛える夏合宿だ。 (文・写真 幡原裕治)
関東の強豪校数校が合同で行う3泊4日の「浜合宿」は、夏に千葉・鴨川で行われる。 午前中は体育館で基礎練習。午後は浜辺を走る。砂に足を取られるため、部員はひどい筋肉痛になる。「明日も走ることを思うと寝るのが恐かった。思い出したくもない」(チームキャプテンの大垣賢士君・3年)
ゲームキャプテンの大森太郎君(3年)は「合宿の帰りに立ち寄るパーキングエリアの『海ほたる』が唯一の楽しみだった」と笑う。しかし、壮絶な夏合宿の成果は、本人たちが一番分かっている。肉体的な成長だけでなく、精神的にも自信がついた。「あの合宿があるから今がある」(大垣君)
「目標はインターハイで上位に入り監督を胴上げすること」と監督のいない所で、2人のキャプテンがはにかみながら話した。
練習を見ているだけでチームの雰囲気の良さが伝わってきた。