「きちんと睡眠をとっているのに疲れが抜けない」「なかなか寝付けない」。このような睡眠の悩みを抱える高校生は多い。眠りや寝具に関する専門的な知識を持つ、寝具メーカー・西川の森優奈さんに、睡眠の質を高めるアドバイスをもらった。(中田宗孝)
Q.布団の中に入っても、不安なことや悩みが思い浮かんでなかなか寝付けません。寝なきゃと思うほど焦って眠れません…
A.布団から出てハーブティーやアロマを利用しよう
枕カバーにアロマ、ハーブティーでリラックス
無理に寝ようとするのではなく、思いきっていったん布団から出ましょう。そして、温かいハーブティーを飲んでリラックスしてください。コーヒーや緑茶のようなカフェイン入りの飲み物はNGです。
また、眠気を導く香りを嗅いで気分をリフレッシュさせるのも効果的です。ラベンダー、オレンジスイート、ローズ、カモミールの香りがオススメです。ピロケース(枕カバー)にアロマの香りをシュッシュと吹きかけるのもいいでしょう。このような方法で、身体をリラックスさせることを心掛けてください。
寝付けないからといって、布団の中で入りながら、テレビを見たりスマホを触ったりするのは、眠りの質を低下させます。布団は寝る場所と身体と脳に覚えさせることも、質の良い睡眠のためには欠かせません。眠りにつく30分~1時間前までにはテレビやスマホを見ないようしましょう。
森優奈さん(西川)
西川・日本睡眠科学研究所認定のスリープマスター。寝具選びのコンサルティング、快適な睡眠環境づくりのアドバイスを行う。眠りについての情報発信を行い、テレビ・雑誌・新聞などの取材対応を含む広報を担当する。