「きちんと睡眠をとっているに疲れが抜けない」「なかなか寝付けない」。このような睡眠の悩みを抱える高校生は多い。眠りや寝具に関する専門的な知識を持つ、寝具メーカー・西川の森優奈さんに、睡眠の質を高めるアドバイスをもらった。(中田宗孝)
Q.「たくさん寝ても眠い」「疲れが取れない」。原因や改善法を教えてください。
A.日中に寝すぎたり、寝だめをしたりするのはNG。
寝だめは効果なし
個人差がありますが、一般的な目安として中高生は7~8時間の睡眠時間を確保するのが理想です。日中に寝すぎてしまうと夜眠れなくなります。休日に寝だめをする人もいると思いますが、寝だめの効果はありませんし、夜寝ないと体内時計のリズムが狂ってしまいます。週末も平日と同じ時間帯に、同じ時間の睡眠を取ることを心掛けてください。
睡眠時間が足りていても眠いと感じる人は、質の良い睡眠ができていない可能性があります。最善策は、やはり質が良い睡眠をとることになります。40度の湯につかって体を温める、寝る2~3時間前までに食事を終わらすなど、できることから始めてみましょう。
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アスリートが寝具にこだわる理由
弊社はメジャーリーガー田中将大選手、大谷翔平選手、サッカー界のキングこと三浦知良選手など、トップアスリートを眠りの面からサポートしています。アスリートが眠りに気を使うのは、次の日のパフォーマンスにより深く関わってくるからです。そのため、トップアスリートの方々は、自分の身体に合った寝具を使い、質の高い睡眠をとって、心身のコンディションを整えているんですよ。高すぎる枕や低すぎる枕、長年使い続けて体に合わなくなった敷き布団(マットレス)を使っていないか、今一度確認してみましょう。
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森優奈さん(西川)
西川・日本睡眠科学研究所認定のスリープマスター。寝具選びのコンサルティング、快適な睡眠環境づくりのアドバイスを行う。眠りについての情報発信を行い、テレビ・雑誌・新聞などの取材対応を含む広報を担当する。