選抜された全国の文化部の生徒が作品や演技発表などを行う「全国高校総合文化祭」。美術・工芸部門に出品した前川悠稀君(富山・富山高校3年)の作品「非理法権天」を紹介する。(野村麻里子)
3DCGで下絵を作成
―作品のテーマは?
「ものすごく強い力を持つもの」を描きたいなと思って作りました。例えば手に持っている剣は、「人類が宇宙の外に出ていくまでの過程を示した、歴史を物語っている剣」です。
―壮大な感じですね。後ろのオブジェは?
エネルギーが凝縮して物体化したものという感じで書きました。金の柱は、エネルギーを増幅させる装置をイメージしています。人間は自分自身で、街の風景は地元の富山です。
―こだわった点はどこですか?
背景をできるだけ細かく描くことです。難しかった点は、立っている台に立体感を出すのが大変でした。鉄の感じを出したり、影のつけ方も工夫しました。
下書きは3DCGで作っています。僕は正直そんなに絵がうまくないので…パソコンで下書きを作って描いています。