文部科学省は9月5日、世界最高水準の教育研究を目指す「指定国立大学法人」に、一橋大学を追加すると発表した。指定された国立大は7校目だ。
国立大は全86校あるが、指定国立大学法人になると、経営の自由度が高まり、子会社をつくって民間企業との連携を深めたり、高い待遇で著名な研究者を招いたりといった改革がしやすくなる。これまで、東京大学、京都大学、東北大学、東京工業大学、名古屋大、大阪大が指定を受けている。
文科省によると、一橋大は「経済学」「経営学」「会計学・ファイナンス」「政治学・国際関係」に重点を置いて新規に教員を配置する戦略などが評価された。学部教育では、英語による専門科目を200科目としたり、新たに「ソーシャル・データサイエンス学部」を設置する構想をかかげている。一方で、授業料を改定して財政基盤を強化する方針も示している。