【強さのヒミツ68】東京成徳大高 女子バスケットボール部
東京の強豪チームの一つである東京成徳大高(東京)女子バスケットボール部は、選手の特性を生かしたチーム作りを行っている。身長が低いという選手たちの弱みをカバーするために、強化しているのは激しいディフェンスだ。(文・写真 三上太)
間合い詰めて激しく守る
相手との間合いを詰めて守る激しいディフェンスに、チーム作りの重点を置く。キャプテンの野本美佳子(3年)も「自分たちは背が小さいので、ディフェンス練習を大切にしている」と認める。
この日の練習も、半分以上をディフェンスに割いていた。特に力を入れていたのは、得点後すぐにディフェンスの陣形を整え、ボールを持っている相手選手に2人掛かりで守る戦術練習だ。「相手に身長差を突かれないよう、自分たちでどう守ればいいかを工夫しながら練習をしている」と野本は言う。
素早く状況判断
オフェンスでは、相手のゴール近くまでドリブルで深く攻め込むことを今年のテーマに据える。3対3ではディフェンスの守り方を見て、シュートをするか、パスをするか判断する練習をしていた。「ディフェンスが寄ってくれば、ノーマークの味方にバスが出しやすくなる」。そう明かすのはエースの洪潤夏(ほんゆな)(3年)だ。
チームで連動してシュートチャンスを生み出すためには素早く、正しい状況判断が必要となる。「難しいけど、5人が攻め気を持って、止まらずに攻めることが大切」と洪は語る。
一人ひとりの身長が大きくない分、攻守においてチームで共通認識を持って、弱点を補う。「コート上で、その時々の状況に応じて自分たちがやるべきことを言い合う。起こっている問題を自分たちだけで解決できるようになれば、もっと強くなれる」(洪)
まだまだコーチに指摘されることの方が多いが、少しずつ選手たちだけでもコミュニケーションを取り始めていた。
ハーフコート3on3
(ピック&ロールへのダブルチーム、クローズアウト)
スクリーンプレーに対するディフェンスドリル。ボールを2人掛かりで守り、もう1人がバランスを取る。
フルコート5on5
フリースローで得点し、すぐにディフェンスに切り替えるドリル。チーム戦術を加え、相手のミスを誘う。
スティックディフェンス
オフェンスがボールを止めたときに、ファウルをせずに間合いを詰め、プレッシャーをかけるドリル。
取材日の練習の流れ
- 14:00
- トレーニング
- 14:40
- ウオーミングアップ
- 14:55
- スリーメンシューティング
- 15:05
- ハーフコート3on3
- 15:20
- ファストブレイク
- 15:45
- フルコート5on5(トランジションドリル)
- 16:05
- 各種ディフェンスドリル
- 16:30
- 3on2 → 2on1
- 16:35
- ハーフコート4on3(ディフェンスドリル)
- 16:35
- フルコート4on4(ディフェンスドリルからオフェンスへの切り替え)
- 17:00
- フルコート5on5(得点からディフェンス戦術への切り替え)
- 17:15
- フルコート4on4(5点先取)
- 17:40
- シューティング
- 17:55
- クールダウン
- 18:05
- 練習終了
- 【TEAM DATA】
- 1949年創部。部員数34人(3年生7人、2年生12人、1年生13人、マネジャー2人)。インターハイなど全国制覇は7回。卒業生にはリオデジャネイロ五輪に出場した吉田亜沙美や大崎(旧姓:間宮)佑圭らがいる