全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が昨年、全国の大学生にアンケートをした「第58回学生生活実態調査」では、政治への関心や、メディア利用などについて実態を探っている。

政治に関心があるのは53.7%

調査は、2018年秋に行われ、30大学の10980人の回答を集計した。国内外の政治の動向に関心がある(「大いにある」と「まあある」の合計)と答えたのは53.7%。あると答えたのは女性(47.5%)より男性(58.3%)が多かった。学問分野別では、あると答えたのは、文系(60.1%)が理系(48.6%)や医歯薬系(42.7%)より多かった。

日本の未来「明るいと思う」のは27.7%

調査では、日本の未来が明るいと思うかも尋ねたところ、そう思う(「とてもそう思う」「まあ思う」の合計)と答えたのは27.7%、そう思わない(「あまり思わない」「全く思わない」の合計)は、71.5%だった。

政治や社会を知る手段はテレビ・サイト・Twitter

調査では、「政治や社会の情報を入手する際によく利用するメディア」の種類も調べた。選選択肢を12個示した中からいくつでも選んでもらう形式で聞いたところ、結果は次の通りだった。

新聞 22.6%

本・雑誌 10.4%

テレビ 66.3%

ラジオ 3.3%

ニュースサイト・まとめサイト 56.5%

マスメディアのサイト 12.9%

特定の会社や個人のサイト 2.4%

Twitter 42.0%

Facebook 3.0%

LINE 22.8%

その他のSNS 4.5%

その他 0.1%

また、「利用するメディアのうち最も信頼がおけるもの」も選んでもらったところ、割合が高い順に次の通りだった。

テレビ 38.1%

ニュースサイト・まとめサイト 18.7%

新聞 15.0%

Twitter 7.9%

本・雑誌 4.6%

マスメディアのサイト 4.1%

LINE 3.7%

その他のSNS 1.0%

ラジオ 0.8%

特定の会社や個人のサイト 0.4%

Facebook 0.3%

その他 0.0%

調査を実施した全国大学生協連の副学生委員長、田中利佳さんは「新聞やテレビを信頼しているという人は、読み比べ、見比べしやすい。プロが発信していることなどが理由」と話す。調査ではニュースサイトとまとめサイトをあわせた選択肢にしていることについては「ヤフーなどのニュースサイトのほうが浸透している。まとめサイトはどんな人がまとめているかというのもある。とても信頼しているというよりは一つの参考」という。