全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が2月25日に発表した「第58回学生生活実態調査」では、大学生の勉強時間についても調べている。予習復習などにあてる時間は1日平均52.3分だった。

大学の授業に関する勉強時間、医歯薬系が最も長く

調査は、2018年秋に行われ、30大学の10980人の回答を集計した。予習復習など授業以外に大学の勉強をする時間を専攻ごとにみると、文系の学生は1日平均38.2分、理系が1日平均60.7分、医歯薬系が1日平均83.2分。専攻によって差がある。

授業時間と予習復習を含んだ、大学に関する勉強時間の合計は1週間平均273.0分。文系が254.2分、理系が270.6分、医歯薬系が355.4分で医歯薬系が最も長く、文系が短い。

大学に関連しない学習は、文系が長い傾向

一方、就職に関することや関心のあることなど大学の授業に関連しない勉強時間は、学生全体で1日平均26.6分。文系が1日平均31.3分、理系が1日平均21.6分、医歯薬系が1日平均22.4分で、予習復習と異なり、授業に関連しない勉強時間は文系が最も長かった。

大学内で過ごす時間が減少

調査にあたった全国大学生協連によると、授業時間を含む大学に関する勉強時間が前年から減少したほか、学内の滞在時間や受講している授業数も前年から減ったという。多忙な学生生活を背景に学内での滞在時間が減少したとみられるという。