毎年手帳をつけているけれど、「つけっぱなし」になっていない? 中高生向けの手帳を開発・販売しているNOLTYプランナーズの小竹森直子さんと中島裕理さんに、去年の手帳を見返していまの自分に生かす方法を聞いた。(中田宗孝)

うまくいったor失敗した理由を見つけよう

まずは去年の年間スケジュールを見て、同様の行事などがあれば早めに手帳に書き記すことができ、今年の年間スケジュールが立てやすくなります。そして、去年の手帳を見返す一番の利点は、自分を振り返り、未来の自分に生かすことができることです。去年の手帳で、その時々の自分の行動を思い出してください。良かったこと、うまくいったこと、失敗したこと、反省すべきことが浮かぶと思います。それらの行動が、なぜうまくいったのか、どうして失敗したのかの理由や原因を考えてみましょう。

例えば、取り組んでいた参考書を途中で投げ出してしまったとしたら、なぜ参考書を進めることができなかったのかの原因をしっかり考えて、今年はうまくできるような取り組み方を探しましょう。そして、改善策を手帳に記すのです。

悪いところだけ見ない

手帳を見返しながら去年の自分を見つめ直すと、つい悪いことや反省点ばかりが思い浮かびがち。ネガティブなことばかりでは手帳を書く行為そのものも嫌になってしまいます。ですので、どんなに小さなことでも去年の自分の成功体験や、うまくいったことを見つけて、今年の手帳に書き込んでください。自分自身を褒めてあげて、自己肯定感を保つことも忘れずに!

中島さん(左)と小竹森さん

NOLTYプランナーズ

企業や学校向けの手帳などを開発、販売している。手帳の使い方をまとめた「中学生・高校生のための手帳の使い方」「マンガでやさしくわかる中学生・高校生のための手帳の使い方」(ともに日本能率協会マネジメントセンター刊行)が発売中。