手帳は毎年買うけれど、毎日つけるモチベーションがたもてない…。中高生向けの手帳を開発・販売しているNOLTYプランナーズの小竹森直子さんと中島裕理さんに、手帳をつけ続けるこつを聞いた。(中田宗孝)

自己流にアレンジしてみよう

手帳をつけ続けるには、自分が楽しみながら使うことです。それが何よりのモチベーションになります。手帳購入時の既成品のまま使うのではなく、自分なりのアレンジを少し加えるだけで「自分だけのオリジナル手帳」となり、予定を立てて行動に移すことも楽しくなっていきます。

例えば、手帳の表紙一面にイラストを描いたり、お気に入りのシールをたくさん貼ったりしてデコレーション。これだけでも手帳への愛着が湧いてきます。また、自分が目標にしている人や尊敬している人物の写真を手帳に挟む。好きな人の写真でもいいですよね。それだけで気持ちが高まるはずです。

他の人が使っている手帳の中身を参考にして、自分の手帳の使い方や書き方に取り入れる方法もあります。インスタグラムで「#手帳」「#手帳の中身」「#手帳の使い方」などで検索してみると、多くの人が自分の手帳のページを公開しています。他者からの刺激を受けて、モチベーションにつなげることができるでしょう。

書けない日があっても自分を責めない

予定や行動を記す手帳の中も「自分ルール」でデコレーションをしてみましょう。勉強する教科ごとに色ペンを使い分けてカラフルにする。予定に対しての一言コメントを書いたカラーバリエーション豊富な付箋を貼り付ける。余白部分にはかわいいイラストを書いてみる。中には、勉強、部活、食事といった予定を文字で書き記すのではなく、自身で考えたオリジナルの記号で表している人もいるんです。

そして、もし手帳を書けない日や週があっても自分を責めないでください。「今日も書けなかった……」と、気落ちすることはありません。私たちも仕事が忙しくて手帳を書けない週があります。それはそれとして、気持ちを切り替えて、また翌週から取り組めばいいだけなんです。

中島さん(左)と小竹森さん

NOLTYプランナーズ

企業や学校向けの手帳などを開発、販売している。手帳の使い方をまとめた「中学生・高校生のための手帳の使い方」「マンガでやさしくわかる中学生・高校生のための手帳の使い方」(ともに日本能率協会マネジメントセンター刊行)が発売中。