Q 「イプシロン」の打ち上げ成功がニュースになったね。
A 「イプシロン」は日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが開発した全長約26メートル、重さ95.6トンの小型ロケット。2019年1月18日に、同機構が4号機を鹿児島県の大隅半島にある内之浦宇宙空間観測所から打ち上げ、成功した。2013年の1号機以来、4回連続の成功だ。
Q どんなロケットなの?
A イプシロンは小型衛星を安い費用で打ち上げるために開発された。固体燃料を使う。液体燃料のロケットに比べて運べる量は少ないが、素早く発射できるなど小回りが効くとされる。
Q 何を載せたの?
A 4号機には大学や企業が開発した7つの小型衛星を搭載し、軌道に投入した。今回搭載した小型衛星の中にはベンチャー企業が開発した、人工的に流れ星を発生させる衛星もあった。
Q 「安い」ってどれくらい?
A 今回の打ち上げ費用は55億円と推定されている。ロケットの点検作業の一部に人工知能を使うなど最新の技術も駆使して費用を抑えたという。商業用の小型衛星の打ち上げ需要は世界で高まっており、受注を獲得するための小型ロケットの開発競争も激しくなっている。日本政府はロケット打ち上げなど宇宙ビジネスを成長させる目標を立てている。イプシロンが実績を積み重ねることが期待されているよ。