10月の第二月曜日は「スポーツの日」。かつては「体育の日」として親しまれていた祝日が、名前を変えた理由は?

スポーツの日の由来は?

祝日法では、スポーツの日の意義を「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」と定めている。加えてスポーツ基本法によると、スポーツの日は「国民の間に広くスポーツについての関心と理解を深め、かつ、積極的にスポーツを行う意欲を高揚するような行事を実施するよう努める」べき日とされている。全国各地でさまざまなスポーツイベントが開催される予定で、中にはオリンピアンが登場するイベントもある。

いつから名称変更したの?

体育の日は「スポーツの日」へと名称を変更したのは2020年。きっかけとなったのは2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックだ。2016年から国会議員でつくる「スポーツ議員連盟」が大会を盛り上げることを目的に名称変更に関する運動を始め、2018年の法改正で名称変更が決定した。

2020年から「スポーツの日」に名称変更した

なぜ10月の第二土曜日?

現在の「スポーツの日」は、かつては「体育の日」として親しまれていた。体育の日は1966年に設けられ、2019年まで存在した祝日だ。制定当時は10月の第二月曜日ではなく、1964年の東京オリンピックで開会式が行われた10月10日に制定されていた。その後、1998年に祝日を連休化させるための法改正が行われ、10月の第二月曜日へと変更された。

以前は7月だった?

本来東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定だった2020年は、開催日に合わせ、特例的にスポーツの日が7月24日に移動された。しかし、新型コロナウイルスの影響で東京オリンピック・パラリンピックは2021年へと延期。その関係で、2021年のスポーツの日も大会の開催日である7月23日に移動された。