2023年のノーベル賞の受賞者の発表日程や歴代日本人受賞者などの基礎知識をまとめた。

Q ノーベル賞はいつ発表されるの?

A 2023年は、10月2日から9日にかけて6つの賞ごとに発表される。医学生理学賞が2日、物理学賞が3日、化学賞が4日、文学賞が5日、平和賞が6日、経済学賞が9日の予定だ。

Q これまで日本人は誰が受賞してきたの?

A 日本人の受賞者は、受賞時に米国籍だった人を含めて28人になる。故人も含めて次の通りだ(敬称略)。

医学生理学賞:利根川進(1987年)、山中伸弥(2012年)、大村智(2015年)、大隅良典(2016年)、本庶佑(2018年)

物理学賞:湯川秀樹(1949年)、朝永振一郎(1965年)、江崎玲於奈(1973年)、小柴昌俊(2002年)、南部陽一郎・小林誠・益川敏英(2008年、南部氏は米国籍)、赤崎勇・天野浩・中村修二(2014年、中村氏は米国籍)、梶田隆章(2015年)、真鍋淑郎(2021、米国籍)

化学賞:福井謙一(1981年)、白川秀樹(2000年)、野依良治(2001年)、田中耕一(2002年)、下村脩(2008年)、鈴木章・根岸英一(2010年)、吉野彰(2019年)

文学賞:川端康成(1968年)、大江健三郎(1994年)

平和賞:佐藤栄作(1974年)

Q 授賞式はいつあるの?

A 例年、この賞の創設を遺言したアルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日に、平和賞はノルウェーのオスロで、ほかの賞はスウェーデンのストックホルムで行われる。

Q 賞金は?

A 各賞の受賞者には賞金1100万スウェーデンクローナ(約1億5000万円)が贈られる。賞金はノーベル財団の資産運用状況に左右される。2012年に1000万クローナから800万クローナに引き下げられたが、17年、20年、今年と金額が引き上げられた。各賞は最大3人が受賞できる。共同受賞の場合は、受賞者で賞金を分ける。