2025年に国際博覧会(万博)が大阪市で開かれることが決まった。日本、ロシア(エカテリンブルク)、アゼルバイジャン(バクー)が立候補していたが、博覧会国際事務局(BIE)の総会で、加盟国による投票が行われ、日本が当選した。大阪万博は1970年以来の開催だ。

日程は2025年5月3日から11月3日の予定。会場は人口島「夢洲(ゆめしま)」で、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開かれる。来場者数2800万人を想定している。

そもそも万博とは何かというと、国際博覧会条約に基づき各国が参加して開かれる博覧会のこと。BIEに公認された博覧会のみ「万博」を名乗れる。大規模で総合的なテーマの「登録博」と、規模やテーマを絞った「認定博」がある。登録博は5年に一度開催され、期間は最長6カ月。認定博は登録博の間に1回の開催が認められており、期間は最長3カ月。2025年大阪万博は登録博となる。

日本でこれまでに開催されたBIE公認の万博は5回。名称とテーマ、来場者数は次の通り。1970年大阪万博と2005年愛知万博が登録博で他3回は認定博だ。

1970年 日本万国博覧会(大阪万博)「人類の進歩と調和」6421万人

1975年 沖縄国際海洋博覧会「海―その望ましい未来」348万人

1985年 国際科学技術博覧会(つくば科学万博)「人間・居住・環境と科学技術」2033万人

1990年 国際花と緑の博覧会(花博)「自然と人間の共生」2312万人

2005年 日本国際博覧会(愛知万博)「自然の叡智」2204万人