Q. 成績の良い人がテスト週間以外のときにやっていることは?

A. 既にテストで出題された範囲の問題演習を。

問題集のページ数に応じたペース配分を

次の定期テストの範囲はテスト2週間前になってから集中的に勉強すればよいので、テスト週間以外の時期は「それまでの定期テストで出題された範囲」を勉強するのがポイントです。まずは問題集を見て、既に出題された範囲のページがどれくらいあるのかを教科ごとにざっくりと把握します。そして、ページ数に応じて大まかなペース配分を決め、それを1週間ごとの計画に落とし込んで実行していきましょう。

より負荷の高い方法で勉強することが重要

定期テストが返却されたら、よく理解できていない部分はどこかを確認して復習するとともに、それまでの自分の勉強方法で力がついているかを振り返りましょう。勉強したのに成績が伸びなかったという場合は、勉強方法をより負荷の高いものに変える必要があります。

それまで「教科書を読む」「ノートを見る」といった負荷の低い方法で勉強していた場合は、「問題集を解く」「英単語は覚えているかを書いて確認する」といった負荷の高い方法に変えましょう。知識を「知っている」ことと「使いこなせる」ことは別のことなので、必要な知識を頭の中から取り出す練習をするには、テスト本番にできるだけ近い形で「問題を解く」ことが欠かせません。それまでの定期テスト範囲の類題を何も見ずに解けるようにすることを目標に、テスト週間以外の時期も問題演習に取り組んでいきましょう。

船登惟希(ふなと・よしあき) 東京大学理学部化学科卒業。学習参考書などを多数執筆。著書に「高校一冊目の参考書」(KADOKAWA)、「高校の勉強のトリセツ」(学研プラス)など。