2019年度から新たな大学制度「専門職大学」が始まる。11月15日までに、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は、3校の19年度からの開設を認可した。一方で、開設を目指していた14校が設置認可を受ける見通しが立たず、申請を取り下げた。

「専門職大学」は、実践的な職業教育を重視する新たな高等教育機関。4年制の専門職大学、2年制の専門職短期大学、既存の大学に置かれる専門職学科からなる。既存の大学・短大とはカリキュラムなどの国の基準が異なり、卒業単位の3~4割が実習科目となり、長期の企業内実習も義務付けられている。

19年度からの開設が認められたのは次の3校。

高知リハビリテーション専門職大学(高知県土佐市)

国際ファッション専門職大学(東京都、名古屋市、大阪市)

ヤマザキ動物看護専門職短期大学(東京都)

高知リハビリテーション専門職大学は、リハビリテーション学部を置き、理学療法学専攻など3専攻から成る。国際ファッション専門職大学は3キャンパスを展開し、国際ファッション学部を置く。ヤマザキ動物看護専門職短期大学は動物トータルケア学科を置く。

このほか、19年度からの開学を目指していた14校が、認可の見通しが立たず、申請を取り下げた。一方、取り下げた大学を含め、20年度以降の開学を計画している大学がある。