ひらの・しょう 1997年1月29日生まれ。愛知県出身。6人組グループ「King & Prince」のメンバー。セカンドシングル「Memorial」を10月10日にリリース。俳優として映画「honey」、ドラマ「花のち晴れ~花男Next Season~」などに出演。

アイドルグループ「King & Prince」のメンバーで、俳優としても活躍する平野紫耀さん。さまざまな舞台で輝けるのは、高校時代に懸命に励んだ歌やダンスレッスンのたまものだ。夢や進路に悩む高校生へのヒントとなる言葉を交えながら、高校生だった自身を振り返ってもらった。 (中田宗孝)

歌やダンスを猛レッスン

高校時代を振り返って思い出すのは、芸能界デビューを目指して励んだ歌やダンスの猛レッスンの日々。時に厳しい指導も受けたが「嫌だな、つらいなという思いはなかった」と言う。「普段の生活とはまったく違うエンターテインメントの世界に飛び込んだので、刺激的な毎日でした。同年代の仲間と目標に向かって汗を流す、部活動に近い感覚で取り組んでいましたね」

一般的な高校生とは異なる生活にも「不安はまったくなかった」と話す。「自分で選択した道なので後悔はない。高校生の皆さんも進路選択などの岐路に立ったとき、周囲の方々からアドバイスを受けると思いますが、最終的には自分を信じて将来の道を決めてほしい」

緊張感を楽しもう

プロ意識が芽生えたのは「コンサートで自分の名前が書かれたグッズを持って応援する観客を見た時」だと言う。「それまでは自分の表現力にどこか自信を持てないことも。ですが、僕を求めてくれる人がいるんだと分かってからは、その方々のために全力で頑張ろうと思ってステージに臨んだら、納得のパフォーマンスができるようになったんです」

大きな舞台でも力を発揮するための助言をもらった。「緊張感を楽しむ心持ち。そして、自分を飾らないこと。高校生の皆さんなら、例えば受験の面接でも素の自分を見せた方が、自分の中の一番すてきな言葉を引き出せると思うし、その言葉はきっと相手に届きます」

演技に自信深めた

主演映画「ういらぶ。」では、強気な一面と臆病な一面を併せ持つ高校生を演じる。撮影前、監督から「役の演技を何パターンか作ってきて」と課題を言い渡された。「一つのシーンに対して、笑いながらせりふをしゃべる、舞台(演劇)っぽい口調で話すといった何十パターンの演技プランを自宅で必死に考えて現場入りしました。正解は監督しか分からないので、演技がどう評価されるのか怖かったです」

コミカルなシーンの撮影では、平野さんの演技に監督が何度も爆笑。演技への自信が深まった。「現場では『こんな表情で演技したら、もっと面白いんじゃないか』と、自分から提案もできたんです」

「ういらぶ。」

幼なじみの優羽(桜井日奈子)にベタぼれの男子高校生の凛(平野紫耀)。しかし彼は、優羽を好きすぎるあまり、彼女の前ではドSのフリをして冷たく接してしまう、こじらせ男子だった。そんな前途多難な2人の恋路に、強力なライバルが現れ……。配給:アスミック・エース。11月9日から全国公開 ©2018「ういらぶ。」製作委員会 ©星森ゆきも/小学館