ボンジョルノ! 昨年8月からイタリアにあるインターナショナルスクール「UWCイタリア校」で2年間の留学生活を送っています。留学2年目の幕開け目前の今回は、夏の過ごし方などをお伝えします。(高校生記者=一丸暖歌・3年)
3カ月の休み、やることはたくさん
学校の夏休みは長く、5月下旬から8月下旬までのなんと3カ月! 日本にいる友人からは「だらけそう」などと心配されますが、意外とあっという間に過ぎてしまします。私は日本に帰国して、休みを過ごしました。課題をこなすのはもちろん、海外の大学を希望する場合は課外活動も重視されるため、両立頑張らないといけません。
イタリアから帰国して、やっと卒業後のことを考えられるようになりました。夏休み前半は大学の比較検討と進学に必要な勉強、後半は卒業に必要なレポート等を終わらせることに必死でした。勉強の話ばかりではつまらないので、中盤に取り掛かっていた「日中青年会議」というサマープログラムを紹介しますね。
中国・台湾の同年代と話し合い
このプログラムでは日本、中国、香港から選ばれた学生たちがUWC香港校(私が通っている学校の姉妹校)で1週間を過ごします。メディアや教育から生まれる日中関係悪化の原因の分析、お互いの文化の共通点探し、香港探索などさまざまなアクティビティを行いました。参加者は日中関係について見識を深められるだけでなく、「(同年代の日本人と同じように)中国人も校内掃除が好きじゃない人がいるんだ!」「私は英語は話せるけど、考えの内容は浅いな」などと報道などからは見えづらい同年代の実際の姿や自分の長短についても気付きを得ることができます。
私自身は、このプログラムの運営にも携わり、 ゴール設定やチームの大切さについても考えさせられました。多くの刺激を受けることができるので、おすすめです! 詳しくはリンクからhttp://lpcsjyc.wixsite.com/sjyc
性格の共通点に気づいた
今はとにかく時の流れの速さに圧倒されるばかり。もう1年経ったことにも理解が追いつかないのですが、振り返ってみると、留学前の想像とは色んな意味で異なる経験を積んでいると感じます。
例えば多様性について。応募した際は、「日々文化の違いに驚くのかな」と思っていました。世界中の高校生と1年間寝食を共にして感じたのは、「考えや行動の違いは結局それぞれの性格次第だ」ということです。
スーダン出身の友人に「ご飯が三食出てくるだけですごいと思う」と言われてハッとするなど、祖国の文化が反映された考え方に視点が広がったことはもちろん多々ありました。ただ、イタリア人、コロンビア人、エジプト人がとてもきれい好きな様子を見て、国籍とは関係ない、性格の共通点に気づきました。こうした、部屋の片付けや気まぐれに行う料理など、何気ない日常で見えた共通点の方が大きく印象に残っている気がします。 イタリアで得た変化と成長が大きいことは、友人と私の共通点です!
次回は学校が始まってすぐのオリエンテーションウィークの様子などをお届けしたいと考えています。A presto:)