昨年の夏、アメリカで1カ月間の短期留学をしましたが、今も後悔していることがあります。留学を考えている人に向けて、私が失敗から得た学びをシェアします。(高校生記者・オムライス=1年)
もじもじしたまま友達作れず
留学前は「現地でどんな話をしようか」とネタを仕込み、たくさんの友達と出会えるのを楽しみにしていました。ですが、現地で同世代の人を前にすると、「間違えたらどうしよう」「伝わらなかったら恥ずかしい」とネガティブな気持ちが強くなり、自分から積極的に話しかけられなかったんです……。
英語の間違いにとても敏感になってしまい、もじもじすることが多い状況でした。大人とは話せましたが、年の近い友達は作れませんでした。

語彙力が足りず勘違いされ
もう一つの後悔は「単語の勉強をもっとしておくべきだったこと」です。
ホストファミリーとの会話で、文法が多少あいまいでも、単語でやり取りは成り立つと気付きました。簡単な単語だけでしのげる場面もありますが、自分の気持ちを細かく表現するには語彙力が必要です。例えば、公園で芝生が「くすぐったい」と言いたかったとき、英語がわからず“It hurts.”と言ってしまい、ケガをしたと勘違いされてしまいました。
出発前の準備は十分に
「現地に行けば英語が話せるようになる」と思う人もいるかもしれませんが、そう甘くはありません。出発前から勉強しておくのが大切です。
文法よりも単語を、完璧よりも挑戦を意識してみてください。話しかけてみなければ、何も始まりません。短期留学であればあるほど、限られた時間でいかに自分を出せるかが重要です。

恐れず挑戦する気持ちで飛び出そう
留学するなら、「間違えても大丈夫」という気持ちで飛び込んでみてください。準備は必要ですが、全部整ってから動くのでは遅すぎます。
私自身は反省もありますが、それでも挑戦した経験はかけがえのないものになりました。これから留学するみなさんが、後悔のない時間を過ごせるよう願っています。
- オムライス 東京都在住。ミュージカル部所属。趣味は歌うこと、井の頭公園のベンチで池を眺めつつ現実逃避すること。将来の夢は生のダヴィデ像を見ること。