インターハイ陸上男子八種競技で優勝した駒井斗馬(右端)

全国高校総体(インターハイ)陸上の男子八種競技が8月2、3日に三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で行われ、駒井斗馬(京都・西城陽3年)が5934点で初優勝に輝いた。6月の近畿大会では実に6種目で自己新をマークし、高校歴代8位の5836点。6000点超えでの優勝を目指した今大会は、初日の前半戦を終えた時点で4位とやや出遅れたものの、5月の京都大会を制した得意の走り高跳びで2メートル07を跳んで一気に首位に立ち、そのまま逃げ切った。

インターハイ陸上男子八種競技で優勝した駒井斗馬

駒井斗馬の話「優勝できてうれしいです。でも、高校記録(6214点)を視野に入れていたので、得点の面では少し悔しいです。京都大会、近畿大会と調子を上げてきて、全国で戦うための体のコンディションはできていたので、全国の難しさを改めて感じました。勝因は走り高跳びです。自己ベストに近い高さを跳べたので自信になります。自分の持ち味で大きく差をつけられたので、最後の1500メートルも余裕を持って走ることができました。八種競技の魅力は、得意種目や苦手な種目が人それぞれなので、1種目ごとに順位の変動があり、そういう中で2日間、みんなで切磋琢磨して戦えるところです」(文・小野哲史、写真・幡原裕治)