慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で学ぶ高橋英礼奈さん(環境情報学部2年)の連載の2回目は、他の大学とは一味違うSFCの授業やカリキュラムについて紹介してくれます。

「双子の学部」違いはなし!?

こんにちは! 今回は、SFCのシステムや私のキャンパスライフついてご紹介したいと思います!

まずはSFCのシステムから紹介します。 SFCは必修授業が少なく、1年生の春から研究会(ゼミ)に所属できます。授業も学年で縛られた履修制限も無く、自分に興味のある授業を選択し履修することができます。また、よくある質問で「(SFCにある2つの学部である)総合政策学部と環境情報学部の違いは?」というものが挙げられるんですけど、ほぼありません、名前だけ違うだけです(笑)。これはSFCのオープンキャンパスに行った時に学部長のお話を聞いた時の言葉で印象に残っているのですが、「総合政策と環境情報は双子の学部ともいわれているほど違いはほぼありません。入り口は違うけど出口は一緒という認識で大丈夫です」とおっしゃっていたのが印象に残っています。

脳科学とまちづくりを学べる幅広さ

主に私は「脳科学」「政治」「まちづくり」について学んでいます! こんなにベクトルの違う分野を本当に学ぶことができるの?と思う方もいると思うんですけど、SFCでは可能なんです。なので、今は将来やりたいことが見つからないという高校生のみなさんも、いろいろな授業を通して本当にやりたいこと関心のある分野を見つけることができると思います! そして、今はこういう興味分野であれを学びたいという的確なビジョンを持っている高校生のみなさんももし興味関心の分野がずれても、様々な学問領域があるので心配しなくても大丈夫だと思います!

受ければ成長できる?名物授業

授業の形態としては、大教室で受け身型の授業ももちろんありますが、少人数性のグループワークの授業も多いです。

私が今学期取っていた「パターンランゲージ」という授業では、上手な人の持っているコツをうまく使いながら、自分らしく成長していくためのコツを文章化する授業を取っていました。(名物授業なんですよ)

私は「数足のわらじの履き方」というテーマで班員6人とグループワークをしていました。

 
 

班員と外にご飯を食べに行くことが課題で、大学近くのコメダ珈琲店で班員とモーニングした時の写真です(笑)これも成績についちゃうのがSFCらしいですよね。

 

 

 

自分たちが考えた「数足のわらじの履き方」のコツを文章化・イラストにしたものが冊子になるんです。上のような冊子が最後の授業で配布されて、授業が終了しました。

3Dプリンターも使い放題

気になる試験の形態としては授業内試験や通常の試験ももちろんありますが、レポートを提出のみの授業もあります。SFCの学生は履修選択する際に試験の形態の比率を考えて履修している人も多いです。

SFCは設備も本当に恵まれています。Fabと呼ばれる施設では3Dプリンターやレーザーカッターが無料で使い放題なんです。私も脳科学授業の課題で、脳を3Dプリントしてみました!

 

 

ものの30分で本当に脳を3Dプリントできました!わからないことがあれば、学生スタッフが常に常駐していてすぐに教えてくれます。他にも、キーホルダーやスマートフォンケースなどを自分でデザインして作っている友人もいたりします。他にも、無料でビデオカメラや一眼レフを借りることができたりします。自分で映像を作ってみたい人がよく利用しています。

授業中に食事をしてもOK

次に、入学してびっくりしたSFCの仕組みについて紹介します。

1つ目は「授業中にも食事をして良い」という仕組みです。(禁止されている授業もありますので注意)。SFCにはお昼休みはありません。20分の休憩のみです。それはなぜかというと、都心から通ってくる生徒のために他キャンパスより授業開始時間を遅らせており、それを昼休み分を使って埋め合わせをしているためお昼休み時間を確保できないことに理由があります。

最近はお昼の時間帯にキッチンカーと呼ばれる移動販売車両がキャンパスにやってきて、カレーやガパオライス、タピオカなど日替わりで楽しむことができます!これも、SFCの学生の努力によって前学期から施行されたシステムです。

2つ目は「残留制度」です。SFCのキャンパスは24時間開放されています。そこで、授業課題を片付ける等の目的で(教授からの許可が下りた場合のみ)、キャンパス内に泊まり朝まで作業することが可能です。友人と課題を終わらせるために、一晩中勉強している生徒もいます。

ちなみにまだ私は一度もしたことがありません(笑)。

ここまでSFCのシステムやキャンパスライフについてより詳しく書かせていただきました。次回は、研究会(ゼミ)について書かせて頂きます!ここまでお読み頂きありがとうございました!