情報オリンピック日本委員会は、全国の高校生・中学生らが数理情報科学の問題解決能力を競う第17回日本情報オリンピックを開催し、成績優秀者20人を発表した。3月24日に東京都内で表彰式が開かれた。

昨年12月にオンラインで予選を実施し978人が参加。予選の成績上位者ら80人が参加した本選が2月に茨城県つくば市で開かれた。成績最上位の金賞は、米田優峻君(東京・筑波大学附属駒場中学校3年)。銀賞が井上航君(福岡・北九州工業高等専門学校2年)、清水郁実君(N高校=広域通信制=2年)、行方光一君(東京・筑波大学附属駒場高校1年)の3人に贈られた。

第17回日本情報オリンピックで金賞に輝いた米田優峻君(中央)、銀賞の清水郁実君(左)と井上航君。行方光一君(欠席)も銀賞を獲得した(3月24日、東京のNTTDATA駒場研修センターで開かれた表彰式)

優秀賞の16人を含む20人は、第30回国際情報オリンピック日本大会(つくば市で9月に開催)の日本代表選手を決める合宿に3月19日から臨んだ。合宿中の競技結果により、井上君、清水君、行方君、細川寛晃君(兵庫・灘高校2年)が代表に選ばれた。

日本大会金賞の米田優峻君は、日本代表には入れなかったが、開催国の特別参加選手の1人に選ばれた。日本代表の発表会では「大会に向けて本気で精進したい。20位以内のラインをとりたい。できれば、日本代表4人のうち2人くらいには勝ちたい」と意気込みを語っていた。

優秀賞の16人と、ブロック別上位者などの奨励賞8人は次の通り(敬称略)。

【優秀賞】青山昂生(大阪府立大手前高校2年)、大森章裕(東京都立両国高校2年)、大森智仁(奈良・帝塚山高校2年)、岸田陸玖(京都市立堀川高校2年)、木ノ下恭範(東京都立両国高校2年)、戸髙空(宮崎県立宮崎西高校1年)、仲吉朝洋(神奈川・慶應義塾高校2年)、行方聖(東京・筑波大学附属駒場中学校2年)、楢原晃都(福岡・久留米工業高等専門学校2年)、平川令祐(静岡県立浜松工業高校2年)、平木康傑(兵庫・灘中学校3年)、細川直希(筑波大学附属駒場中学校2年)、細川寛晃(兵庫・灘高校2年)、宮下敦行(東京・海城高校2年)、米田寛峻(東京・開成中学校3年)、米山瑛士(筑波大学附属駒場中学校3年)

【奨励賞】北海道・東北 藤居輝(北海道・札幌市立あいの里東中学校3年)▽関東 米田寛峻(東京・開成中学校3年)▽中部 平川令祐(静岡県立浜松工業高校2年)▽近畿 岸田陸玖(京都市立堀川高校2年)、細川寛晃(兵庫・灘高校2年)▽中国・四国 青木蓮樹(島根・松江工業高等専門学校2年)▽九州・沖縄 楢原晃都(福岡・久留米工業高等専門学校2年)▽女性参加者の優秀者 ※吉田桃子(京都教育大学附属京都小中学校9年)※「吉」の上は「土」

第17回日本情報オリンピックの成績優秀者ら(3月24日、東京のNTTDATA駒場研修センターで開かれた表彰式)