埼玉・伊奈学園総合高校 いなほ祭(9月2、3日)

制作部メインオブジェ担当 武藤未来さん、伊吹梓さん(ともに2年)

両端には発泡スチロール製の女神

ピエロ6体が出し物案内

今年の文化祭のテーマ「劇団六季」にちなんで、劇場の門を作りました。私たちは普段6つのハウス(校舎)に分かれて学校生活を過ごしており、文化祭ではハウスごとに出し物や装飾を披露します。

「カジノ」「ミュージカル」といった今年の各ハウスのテーマを劇団の演目のように見立て、それぞれの世界観を生かした門作りを意識しました。13人という決して多くはない人数で、7月から8月下旬までの2カ月間を作業に費やしました。

女神やピエロを発泡スチロールで制作

難しかった点は、門の上に立つ女神作りです。発泡スチロールを組み合わせて曲線や洋服のしわなど、カッターで削って作り上げました。色を塗る際も、金色だけを使うのではなく、光の部分と影の差を出すために、多くの色を使い、立体感を出しました。

一番のこだわりは、各ハウスのテーマに合わせた衣装を着たピエロを、個性豊かに表現したところです。女神と同様に発泡スチロールを使用することで立体感を表すことができ、とても軽いため設置もスムーズに行うことができました。

そして、門の内側の壁には、テーマを表現したポスターを貼り、統一感を出して、来校者に楽しんで通ってもらえる工夫をしました。

幕をつけて劇場を表現

「劇団六季」というテーマなので、劇場に入るイメージを持っていただくために、幕をつけました。実はこれは布を使ったのではなく、使い終わった選挙看板用の紙製の板を薄く剥いだものを布に見立てて作りました。

毎年1万人を超える、多くの来場者の期待に応えなければならないというプレッシャーがありました。そのため、デザイン決めが大変苦しかったです。劇団六季というテーマが難しく、何を作ったらよいのかとても迷いました。なかなかアイデアが浮かばず、泣きそうになりながら決めたこともありました。それでも制作部のみんなの力を借りて、最終的には、自分たちが大満足できるものを作り上げることができました。