「未来社会」テーマに
政府は2025年国際博覧会(万博)を大阪に誘致することを正式に決め、大阪府の松井一郎知事がパリの博覧会国際事務局(BIE)に立候補を届け出た。25年万博にはパリが既に立候補を表明、ロシアからも立候補する動きがあり、開催地が決まる来年11月のBIE総会に向けて各都市間の誘致活動が活発化する。
大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)を会場に、開催期間は25年5月から11月の計185日で、2800万〜3千万人の来場、1兆9千億円の経済効果を見込んでいる。計画では、会場建設費は1250億円。国、大阪府と大阪市、民間が3分の1ずつ負担する。
1970年にも開催
万博とは、1928年締結の国際博覧会条約に基づき、BIEに登録または認定された博覧会を指す。70年の大阪万博はアジアで初めて開催された国際博覧会。計約6400万人が訪れ、アポロ12号が持ち帰った「月の石」などが展示されたアメリカ館などは数時間待ちの行列となった。今年6月にはカザフスタンの首都アスタナ、2020年にはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ開催が決まっている。