梶川舞さんの「臨源氏物語絵巻」

 

第41回全国高校総合文化祭(みやぎ総文)の書道部門で、梶川舞さん(広島・基町高校3年)の「臨源氏物語絵巻」が文化庁長官賞に決まった。8月3日、仙台市内の部門大会で表彰された。

 

梶川舞さんの作品を拡大したもの。流れるような線が美しい

 

文字のつながりの美しさを表現

源氏物語絵巻の連綿(文字と文字のつながり)の美しさに引かれて選んだ。原本の見づらい部分や欠落している部分を補う時に文字の流れを崩さないように気をつけたという。「前後の文を参考にしながら書くことがとても難しかった。伸びている線をいかに真っすぐ書くかを工夫した」と振り返った。

小学校1年生から書道を始め、中学校では書道教室に通った。高校から書道部に入部し、平日は毎日、締め切り前は土曜日も活動している。原本を読んで自主練習することもあるという。「同じ臨書作品でも、書く人によって味が違ってくるところが書道の魅力だと思います」

梶川舞さん