松山高校の松高祭が9月7、8日に開かれた。8日には應援團による名物イベント「紫薫の集い」があり、会場となった体育館には一般客も含めた約500 人の観客が詰め掛けた。(文・写真 東憲吾)
「紫薫の集い」は、いつもは縁の下の力持ちとして運動部などを鼓舞してきた應援團が主役となり、日ごろの鍛錬の成果を披露する場だ。毎年、文化祭で開かれ、この日を楽しみに待つ校外のファンも多い。
午後1時に開演。これまで、共に運動部を応援してきた吹奏楽部の演奏に合わせ、第一應援歌「空は晴れたり」、團員たちが一心不乱に拍手をし続ける「勇猛の拍手」、一年生團員たちによる「どじょうすくい」などを披露した。演技が終わるたびに、観客からは大きな拍手と歓声が湧いた。
終盤の「野球部應援曲メドレー」には野球部員たちも参加。会場内は、真夏のスタンドを思わせるかのような熱気に包まれた。
今夏は猛暑で、学校から「学ランを着ながらの応援は熱中症を招きかねない」と、野球部の全国選手権大会県予選の応援を控えるよう言われたこともあった。だが、團員たちが熱意を持って学校側と話し合い、最後は多くの先生の理解を得てスタンドでの応援を実現させた。
應援團長の矢島秀太君(3年)は「先生たちには本当に感謝しています。應援團はいつも先生や松高生に支えられてきました。今日はみんなへの感謝の思いを、応援で返すことができました」と胸を張った。