人気絶頂の橋本環奈さん。持ち前の負けん気の強さで、映画「セーラー服と機関銃-卒業-」で初主演という大役のプレッシャーを乗り越えた。2月で17歳になったが、「無邪気な気持ちを忘れない大人になりたい」と語る。
(文・中田宗孝、写真・萩原桂太)

特技はパソコン

 女優、歌手として活躍中の橋本さん。高校生活でも充実した日々を送っている。

 「休み時間に友達とワイワイするのが大好きですし、教室でみんなが笑っているのを眺めるのも好き。勉強面では、演技の仕事につながる英語力をもっと磨いていくことが目標です」

 特技はパソコン。情報の授業をきっかけに「エクセルの表計算が得意になりました」。情報処理を学ぶ意欲が高まり、昨年は「情報処理検定2級(全国商業高校協会主催)」の資格を取得した。

 「興味を持つと、とことん没頭します。資格試験の勉強は学校の授業だけでは足りないので、放課後に居残りして先生に教えてもらいながら取り組みました。高校生のうちに1級の取得も目指したいですね」

 

「負けず嫌い」演技で発揮


 自他共に認める負けず嫌いな性格。「気軽にトランプをしていても、つい真剣勝負になっちゃって友達からよく冷やかされる(笑)」。元組長の高校生・星泉を演じた映画「セーラー服と機関銃-卒業-」の撮影でも、そんな一面が表れた。

 「敵役の伊武雅刀さんとの対立シーンは重圧で押しつぶされそうになりましたが『ここで引いたら星泉として成立しない!』と思い、全力で立ち向かいました」

 経験豊富な先輩俳優たちに囲まれての演技は、緊張の連続だったが、発見もあった。

 「演技に正解のない役者の仕事って、本当に深くて面白いと思いました。どんな役がきても『私にできるかな?』なんて弱気にならず、まずは気持ちで負けないようにしたい」

子ども心も忘れない
 2月に17歳になり、4月からは3年生。「いろいろ挑戦して成長したい」と語る一方、「17歳のままでいたい」とも思っている。

 「大人っぽく振る舞うこともできるし、無邪気な子どもにもなれる、いい年齢になったと思うんです。今思うのは『年を重ねても17歳の自分でいたい』。だって、大人な考えと子ども心が同居する人って、とってもすてきじゃないですか!」

はしもと・かんな 1999年2月3日、福岡県生まれ。2013年、インターネット上に 投稿された写真が話題を呼び、全国区の人気に。初主演映画「セーラー服と機関銃-卒業-」では主題歌も担当し、ソロ歌手デビュー。

「セーラー服と機関銃-卒業-」

 

 ヤクザの組長という驚きの過去を持つ女子高校生の星泉(橋本環奈)。現在は地元 商店街にある「メダカカフェ」の店長をしながら平凡な学校生活を過ごしている。だが、高校卒業を間近に控えたある日、ヤクザが絡む凶悪事件に巻き込まれ……。3月5日から全国の劇場で公開。配給:KADOKAWA。(C)2016「セーラー服と機関銃-卒業-」製作委員会