島立瑛子選手(青木美帆撮影)

12月23日に東京体育館で開幕した全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)。女子1回戦、16年ぶりの全国大会に挑んだ韮崎(山梨)は小林(宮崎)に62-67で敗北した。「すごく緊張していた」(逆瀬川慶文コーチ)という韮崎は、立ち上がりにつまずき、伝統校の小林に大きくリードを空けられた。第2ピリオドにゾーンディフェンスで徐々に追い上げをはかり、第3ピリオド開始7分で同点に追いついたものの、流れをつかむことができなかった。エースと司令塔を兼任する島立瑛子(3年)=山梨・櫛形中出身=に話を聞いた。(文・写真 青木美帆)

――試合が終わって間もないですが、今はどんな思いですか?
 あとちょっとのところで逆転できなかったのが悔しくて…。もっとこの体育館で試合をしたかったなと思っています。
 
――第3ピリオドには同点にまで持ち込みましたが、残念ながら逆転はできませんでした。どんなことが足りなかったのでしょう?
 同点になった時にホッとしてしまったのかもしれません。点差が縮まってきたときもボールを見てしまって、自分から攻めることができませんでした。そこが勝負のポイントだったと思います。
 
――山梨の女子は、富士学苑が全国大会の常連ですが、今回、そのライバルを倒して全国出場を決めました。勝つためにどんなことを心掛けて練習してきたのですか?
 3年間ずっと、県大会の決勝で負けてきたので、練習から富士学苑を意識してきました。試合の最後のほうでリバウンドを取れなくて、相手に流れを奪われたことがたくさんあったので、「つらいときこそみんなでボックスアウトしてリバウンドを取って、自分たちの攻めにつなげよう」「ディフェンスを頑張ってリバウンドを取って、ブレイクにつなげるという自分たちのバスケットにしよう」とやってきました。
 
――県大会決勝で勝った時は、どんな気持ちでしたか?
 富士学苑に勝って全国に行くのが目標だったので、ベンチも観客もみんなで喜びました。自分としてはやっと全国に行けるという思いでいっぱいで、ホッとしました(笑)。

――下級生の主力が多く、来年も楽しみなチームです。後輩たちにはどんなことを伝えたいですか?
 まず、この舞台にもう一回立ってほしいです。今まで私たち3年生が大切にしてきたことを、1・2年生もつなげてやっていってほしいなと思います。
 
――大学でバスケットを続けるそうですが、今後の目標を教えてください。
 進学する大学は日本一を目指しているチームです。高校でやってきたことも忘れずに、チームに貢献できるバスケットプレーヤーになりたいです。