身長155センチ。小さな体で男子部員と共に練習してきた尾崎香保

高野山(和歌山)硬式野球部で、約50人の男子部員に交じって練習する内野手の尾崎香保(3年)=和歌山・熊野川中出身。唯一の女子部員だ。「入部したてのころは練習が厳しくて、何度も辞めようと思ったけど、今は楽しくやっています」
 野球を始めたのは小学1年生の時。4歳上の兄の試合に付いて行った際に「面白くて」のめり込んだ。中学では軟式野球部で男子と一緒に練習に励み、野球を続けたくて同校に進学した。
 入部してから一番うれしかったことは「1年生で出場した練習試合で、セカンドを守ってゴロをさばいた時ですね」と、目を輝かせて振り返る。 規則により、女子部員は公式戦に出場できない。甲子園を懸けた最後の県予選はスタンドから応援する。「うちは強いですよ。打ちますから」。プロの道は諦めたが、進学しても野球は続けるつもりだ。
(文・写真 坂祐三)