兵庫・御影高校環境科学部生物班が、「六甲山のキノコ展2013」を兵庫県立人と自然の博物館で開催している。7月28日まで、採集した約400種のキノコの魅力をアピールする。 (文・写真 木和田志乃)

生物班は、2008年からキノコの生態を研究している。部員7人は月に1回、神戸市内の再度公園でキノコを採集し、標本にする。

 

これまで採集したキノコは約400種。カレーの匂いを発するニオイワチチタケなど、珍しいキノコも多く採集した。矢田部恵美さん(3年)は「キノコの生態は多様です。知らないことを学ぶのが楽しい」と語る。入部当初はキノコに興味がなかった部員も、採集を続けていくうちにとりこになっていく。

昨年11月、全国野生生物保護実績発表大会で林野庁長官賞を受賞した。キノコの発生と気温、雨量との関係を調査し、キノコの性質を種類ごとに明らかにした。部長の高野彩香さん(3年)は「キノコの種類が多いのは、自然の豊かさの表れ。キノコを通じて自然保護をアピールしたい」と意気込む。