第68 回国民体育大会の飛び込み競技が9 月13 日から15 日まで東京辰巳国際水泳場で行われ、榎本遼香(栃木・作新学院2年)が3㍍板飛び込みで優勝した。

競技歴5年の榎本は、8 月のインターハイで高飛び込みと3㍍板飛び込みの2 冠を達成すると、続く第36回全国ジュニアオリンピックカップ(8月26日~ 29 日)でも高飛び込みで優勝。

国体では「板の『乗り』も宙返りの回転も、今までとは感覚が全然違った」という会心の演技で高得点を獲得し、板飛び込みを制した。体幹を鍛え、空中で体をひねる感覚を身に付けるトレーニングの積み重ねが実を結んだ。

快進撃は止まらない。9 月21日~ 23 日の日本選手権では、1㍍板飛び込みを初制覇。東京五輪開催が決まり、「競技を続けていくモチベーションになる。出たい思いは、リオ五輪よりも強い」と話す。この夏で一気に成長した注目株は「まだまだ課題はある」と、向上心を忘れずに7年後の夢舞台を目指す。 ( 文・写真 田坂友暁)