新入生がまず頭を悩ませるのは部活選びだろう。この春、高校を卒業した先輩2人が、部活の体験談と、高校生活を充実させるためのアドバイスを語ってくれた。

将来生きる力 身に付く 阿部 泉咲さん (新潟・新発田高校卒業 元・本紙高校生記者)

皆さんはどの部活動に入ろうか、もう決めていますか?「中学時代とは違う部活に挑戦してみようかな」とか「今までと同じ部活で技術を極めよう」とか、悩んでいる人もいますよね。私も悩みました。そして悩んだ結果、弓道部に決めました。

私たちの代は皆が初心者で、中学時代は文化部を含め10の部に在籍していました。 そんな多種多様な経験をしてきた私たちが弓を引けるまで成長できたのは、先輩の指導が大きかったです。「先輩から教わる」「分からないことは確認し、質問する」「先輩の技を見る」ことで技術が向上しました。これは、どの運動部にも共通することだと思います。

もちろん、運動部ではハードな練習もあります。でも、新たな仲間と出会い、教え合い、励まし合い、競い合い、学び合う中で得られるものは、とても大きいです。仲間は一生の宝となるでしょうし、部活で培われた力はさまざまな場面で生きてくるでしょう。

私は自分の経験から、部活動に挑戦することが充実した高校生活につながり、将来にも生きると確信しています。 頑張ってください。応援しています。

夢に近づく活動できた 赤津 大地さん (東京・國學院高校卒業 元・本紙高校生記者)

皆さんの多くは部活に入ることと思います。どの部活に入るか迷っている人は、自分が興味あることに近い部活を見学してみると良いでしょう。

僕は将来の夢がアナウンサーであったことと、英会話の力を付けたいと思ったことから、放送部と英語部を選びました。

中学は違う部活だったので、放送部では初めて知ることばかりでしたが、先輩たちに教わりながら放送をすることで、聴き手に伝わりやすい話し方など、多くのことを学べました。

英語部は自分たちが初代の部員として部活をつくり上げました。初めはどのように活動すればよいか分からず大変でしたが、顧問の先生の協力を得て、ゼロから活動を企画する楽しさを味わうことができました。

中学校では先生の指示を仰いで活動することが多いのですが、高校の部活では生徒が自ら考えて活動します。それには責任が伴いますが、中学校の時より活動の幅が広がる分、面白さもあります。初めての環境で不安に思うかもしれませんが、困ったときは先輩たちや先生方が助けてくれますので、相談するようにしましょう。

部活を選ぶに当たっては、活動内容や活動時間・曜日などを確認することも忘れずに。