先輩の声 後に役立つ小論文の練習 早く進学決めて準備を
田村大樹さん 富山大学工学部知能情報工学科2年 富山県立富山工業高等学校情報技術科2011年3月卒業
工業高校に入ったのは、実験やものづくりが好きだったからです。大学進学は高校に入学したときから考えていました。僕は情報工学に興味があり、その分野の幅広い知識とレベルの高い技術を身に付けたいと思っていたからです。
富山大学工学部知能情報工学科には工業高校枠の推薦入試で入学しました。推薦入試の審査は調査書と小論文と面接です。小論文に「二酸化炭素の削減対策」がテーマに出たときは、「やった」と思いました。環境問題と科学的解決法は、小論文の練習でやってきたことだったからです。
入学してからは、いきなり高度な数学が出てきて最初は戸惑いましたが、友人に助けてもらいクリアしました。知能情報工学科では1年でプログラミングの基礎をやりましたが、その基本は高校(情報技術科)でやってきたことなので、逆に僕が教えることがでました。 後輩にアドバイスするとしたら、進学はできるだけ早い時期に決めて、早く準備することですね。小論文や面接について、どんなテーマを出されても対応できる力をつけてほしいです。小論文のトレーニングは大学に入学してからも役に立っています。
自分の考え・目的が大事 小論文で知識の掘り下げ
進路指導担当 蒲地 奈保美先生
工業高校では、カリキュラムの半分近くを専門教科の学習が占め、資格検定取得や課題研究などに力を入れています。入試では、ほとんどの生徒が推薦を利用して受験します。推薦入試に向けては、普段の授業を大切にし、成績が上位であるだけでなく、部活動や資格検定にも積極的に取り組み、自分で考え、目的を持って行動するように指導しています。また、基礎学力の補充や小論文、面接対策を行っています。小論文ではさまざまなテーマを取り上げ、自分の知識を掘り下げ、考えをまとめる練習をします。面接ではそうしたことを自分の言葉で伝え、何を学びたいかしっかりと述べることができるようにアドバイスしています。