やわらかプラグのアイデアを提案した白川和希君

コンセントに差しっぱなしのプラグが火災の原因になることがある。そう知った東京・広尾学園高校の白川和希君(1年)は、火災を防止する「やわらかプラグ」を考えた。

身近なものからひらめき

同校では、現代社会の夏休みの宿題として1年生全員が商品やサービスの新しいアイデアを考えている。白川君は、プラグとコンセントの隙間に積もったほこりが湿気を招いて火花が出る「トラッキング現象」が原因で火災になるとニュースで知り、アイデアがひらめいた。

自宅を調べると差したままのプラグが20カ所あり、掃除がしにくく手が届きにくい場所にもあった。「トラッキング現象が原因の火災は身近な危険だと思った」

つかむ所をスポンジ状にして金属部分をへこませれば、コンセントに差し込むと隙間ができない形状になると考えた。このアイデアは第15回全国高校ビジネスアイディア甲子園(大阪商業大学など主催)で、応募した164校8483件から準グランプリに選ばれた。白川君は「ニュースを見ていると身近な問題が分かる。身近なものからアイデアは出てくる」と話した。

(野村麻里子)

第15回全国高校ビジネスアイディア甲子園 入賞
(敬称略、学校賞除く)

グランプリ 吉田純・成瀬三志郎(愛知・豊橋工業高校3年)「キャッチリトリ」

準グランプリ 古瀬愛(富山・富山北部高校2年)「棚付き買い物カゴ」、白川和希(東 京・広尾学園高校1年)「やわらかプラグ」

審査員特別賞 米田脩人(大阪・登美丘高校1年)「グラウンドの整地用機械」、宮田幸 佳(岡山・倉敷商業高校1年)「シャパシャパ筆たく機」、寺尾麗・中川桃華(徳島・辻 高校3年)「ロケット化粧品」